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MK新聞

今号の紙面

2019年(平成31年)2月1日発行 第871号

871号1面
MK新聞をPDFファイルでご覧になれます。
MK新聞平成31年2月1日付871号(15.1MB)
1面
拝啓 国土交通大臣 石井啓一殿
今こそ、タクシーの未来を決する分水嶺㉘
 慢心と妥協は現場に伝わる
 教育が雌雄を決することを知る
2面
永年勤続警備員 MK警備から2名表彰
       
3面
本だけ眺めて暮らしたい<370>
今日のdinnerはプロの味
 ~骨付き鶏もも肉の赤ワイン煮込み 香草パン粉焼き~
書籍ランキング
4面
葉根たより26
変化する時代の中で選ばれるために
    平成31年MKグループ年賀式開催
5面
第33回 世界に通じる「おもてなし」を学ぶ
6面
京都紀行 冬
7面
MKトラベル 日帰りバスツアー
8面
アメリカ反戦兵士たちに寄り添うために 第二回
9面
世相と法律 ~墓地の適正な確保~
フットハットがゆく!<303>
私のひとりごと ~休日の過ごし方~
10面
2月の運勢
グローバル・ビジネス・レポート <70>
11面
インフォメーション
プレゼントコーナー
12面
冬限定でピンクのハートタクシーが本年も運行中
”経験の中で自ら人生を選べ” 平成31年社内成人式


(1面記事より)

拝啓 国土交通大臣 石井 啓一 殿
今こそ、タクシーの未来を決する分水嶺28
慢心と妥協は現場に伝わる
教育が雌雄を決することを知る

エムケイ株式会社 代表取締役社長 青木信明

驚きよりも恐怖感じた ドライバーへの投稿記事

 平成31年1月15日付京都新聞朝刊に「運転手の態度に乗車後悔」と題する女性の読者投稿が掲載されました。勤務先の会合が終わりタクシー乗り場からご乗車し、行先を伝えるも運転手からの返事はなく、そればかりか「乗り込んだ瞬間、『ヒールでそこ(後部座席の足元の盛り上がった所)踏まんといて。傷がつくやろ』と運転手が叫んだ。」「座ったまま横へ移動すると『お尻に体重かけて横へ動かんといて。シートが傷んでしまうわ。取っ手持って乗って、取っ手持って』と、またもや叫んだ。」「後から乗車した同僚にも『取っ手持って乗ってくれ』を連発した。」とあり、その後も運転手はジャズをかけてハンドルを握る手でリズムをとっていたと書かれています。投稿者の女性は「驚きよりも恐怖」で、地下鉄に乗って行けばよかったと後悔し、「もう二度とタクシーには乗りたくない」と書いています。
 タクシーの使命は安全快適に目的地までお客様のお供をすることであり、このような接客態度をするなど期待に背いたどころではありません。京都のタクシー事業者の一人として、タクシーをご利用され不快な思い、怖い思いをされた投稿者へ心よりお詫び申し上げます。

こんなものでいいだろう その感覚が現場に伝わる

 記事を読みながらも、ここにタクシー会社名は出されていませんが、絶対にMKではないという自信を果たして持てるか自問し、正直に申し上げるとその不安感がないといえば嘘になります。役員幹部を集めた会議の席で記事を読みあげ、参加者にどのように感じるか問いかけました。京都のタクシーの接客レベルは昔から事業者間の切磋琢磨によって全国的に見ても高いものであると思います。近年では京都業界は運賃値上げやインバウンド需要の高まりもあいまって売上は高水準を保っており、そこに油断が生じているのではないか、自分たちが何によって立つかを常に見つめていなければなりません。
 将来において無人運転になるかもしれませんが今は有人運転であり、おもてなしを標榜している以上、求められるのは挨拶、笑顔、安全運転、清潔さのたった4つです。これらを100%徹底しているか、数字だけを追い求めるのでなく、ここに軸足を置いている以上は真剣に追求しなくてはなりません。車両の傷一つ、ちり一つとって「こんなものでいいだろう」という感覚を管理職が持てば現場のドライバーにまで浸透するのです。

挨拶するのに10年 我々にもできるのか

 MKの創業者は「ドライバーが挨拶するのに10年かかった」と言いました。創業当時は最低のサービスと言われたミナミタクシー(今のMK)が、まずは社宅をつくりドライバーの生活基盤を安定化し給料制度を変えて所得を一気に引き上げると、MKは3ヵ月で潰れると言われました。「このままではMKは潰れます。だからお客様が手をあげたらお乗せし、お乗せしたらどんなに近くても笑顔でお供するように」と背水の陣の覚悟でドライバーに向き合いサービスの大切さを説きました。繰り返し繰り返し教育を行う、文字通り血と汗と油にまみれた闘いであったと思います。その苦労の上にお客様の評価、MKのブランドがあるのです。
 跡を引き継いだ私たちがこれからのドライバーに思想哲学を植え付けるには創業者の10倍の100年かかっても難しいかもしれません。それでも学習を続け自分自身の人格をつくりあげていかなければなりません。
 現在この投稿記事は2月度のMK社員研修で使わせていただいております。

教育が雌雄を決する 襟を正して事業を

 私は、企業であれ国家であれ「教育こそ雌雄を決する」ものと考えます。ガソリンが必要なくなる社会とは予測ではなく確実に訪れる将来です。そのためにMK石油はガソリンから軸足を移そうとしています。同じように単なる運転者が要らなくなる未来もまた確実に訪れます。すでに車は造って消費者に販売することから、造って生産者自体がカーシェアなどで使う時代へとシフトしつつあります。消費者サイドにおいてもレンタカー、カーシェアを経て将来自動運転時代が訪れると運転免許の取得もしない人が大半となることでしょう。A地点からB地点への単純な移動の主役は自動運転車両になりますが、そんな時代にあってもおもてなしをする人材が必要とされます。人が介在するからこその価値観を生み出していくことがこの先のMKのミッションであり、だからこそ教育が何よりも重要であるのです。
 この度の投稿記事により改めてタクシー事業者として襟を正す思いをいたしました。お客様におかれましては弊社に至らない点がございましたらご指摘いただきますよう宜しくお願いいたします。