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MK新聞

今号の紙面

2017年(平成29年)4月1日発行 第849号

849号1面
MK新聞をPDFファイルでご覧になれます。
MK新聞平成29年4月1日付849号(16.0MB)
1面
拝啓 国土交通大臣 石井 啓一 殿
運輸業界が抱える課題に向き合い
変化に適応できる体制を作ろう
2面
京都検定2級合格の人事採用担当者に聞く!
京都・滋賀MK 春期研修実施
3面
もっと知りたい!古典芸能 <40>
スクリーン招待席 百日告白
今日のdinnerはプロの味 あゆのフリット
書籍ランキング
4面
葉根たより<4>
MKボウル・パルケ&京都精華大学
連携プロジェクト<2>
5面
北京好日 第三回
魯迅と藤野先生・太宰治、ハンガリーの革命詩人
6面
2017 海外留学レポート② ―語学留学を終えて―
京都MKハイヤー課 上山 尊之 社員
MKトラベル店舗移転のお知らせ
7面
本だけ眺めて暮らしたい<348>
京都観光おもてなしコンジェルジュ任命式
石清水八幡宮でMK無事故祈願
8面
TACPO NEWS お店紹介ガイドが新たに完成!
MKタクシーがお届けする 京の2つの花だより
9面
世相と法律 父親の育児休業
フットハットがゆく!<281>
私のひとりごと
BOOK
10面 4月の運勢
グローバル・ビジネス・レポート <48>
ガーデニング 春の声
京都検定合格者多数!
11面
インフォメーション
頑張れ!!京都サンガF.C.
12面
観光コンシェルジュへの道<4>
平成28年度入社新卒トラベルコーディネーター
宮島 稜 社員



(1面記事より)

拝啓 国土交通大臣 石井 啓一 殿

運輸業界が抱える課題に向き合い
変化に適応できる体制を作ろう

エムケイ株式会社 代表取締役社長 青木信明

高齢化で夜勤離れに
需給ギャップの懸念

 前号のMK新聞にて、私は減車や運賃を議論するよりもタクシー事業を支える担い手不足が深刻な問題になっていると述べましたが、タクシーに限らず運輸業界は全体的に高齢化と人手不足です。去る3月には貨物業界の願いでもあった宅配便の集配やコンビニ配送などによく使われる小型トラックの運転ができる準中型免許が登場し、高校を出た若い人材がこの免許を取ってスムーズな就職ができる環境が整えられました。一方タクシーも二種免許取得の条件とされる経験年数の緩和を求めていますが、旅客が乗る安全性への懸念とタクシーの供給過剰是正を業界あげて行っているために、なかなか進まないのが現状です。
 特に私はこれまで保有車両数に比べてドライバー数が減少すると、売上の高い夜勤に偏り昼間に稼働するタクシーが減るのではないか、一時的な供給不足が生じるのではないかと懸念しておりました。ところがそれは見誤っており、地域全体でみても夜勤者が減少し、その理由は高齢ドライバーが夜間の運転に不安を感じ昼勤に移ることが多いためです。決して需要が増えているとは言えないなか、夜勤者の売上の前年対比が微増傾向にあることからも納得できることでしょう。
 ベテランの円熟味もあり一人ひとりの高齢ドライバーが悪いということではありませんが、やはり全体的な労働力の高齢化はその産業の活力を失わせる要因にもなります。一般的に言えば、貨物業なら歳をとれば重い荷物を持つことが体力的に厳しいと転職するケースもあるでしょうし、タクシーでは前述のように夜間の運転に不安を覚えたり、年金を受け取りながら働くためにそれほどたくさん売上を上げる必要がないという事情を持つドライバーにはサービス・教育の思想が浸透しません。こういうところから需要があるにもかかわらず供給が追いつかない需給ギャップが起こり得ます。若年人口の比率の高い新興国が経済的な勢いを持つのと同様に、産業も新しい人材が増えてこなければ勢いが衰えるのです。

新卒ドライバー70名にエール
変化に適応できる人材に

 当社は昨年度よりトラベルコーディネーター(ハイヤー候補生)として大学新卒者採用を強化しております。本年4月にはグループあわせて約70名の若きドライバーを迎え入れました。これから安全運転や接客の基礎をしっかりと学び、その上に観光知識や外国語、VIP対応マナーなどを身につけていきます。彼ら彼女らが数年後のMKのサービスの中核を担う人材になっていけば、おのずと業界の平均年齢も下がり、まさに活性化の方向へ向かっていくものと考えます。この場を借りてエールを送りたいと思います。
 若さの魅力は身体的なことでだけではなく、精神的なもの、つまり柔軟な発想にあります。MKにおいてもこれまでずっと培ってきた創業の精神とそこから生み出された様々な取組みがありますが、これからも守り続けるべき伝統もあれば、後生大事に抱えてきたものをきっぱりと捨てて変えていくべきこともあると思います。その変化を恐れずできるのが若さなのだと思います。変化に適応できる生物が種として生き残ると言われるように、企業もまたその時々の環境の変化に適応していかなければなりません。それには変化に適応できる人材が必要で、MKグループが昨今大学新卒者の採用を強化する一つの理由でもあります。

タクシーが抱える課題
イノベーションは起こるか

 タクシー業界を取り巻く環境の変化は、これまでもMK新聞紙上にて申し上げてきましたが、タクシー特措法に象徴される再規制、護送船団方式への逆戻りのなか運賃値上げ(公定幅運賃制度)や減車への圧力がある一方で、現実としては徐々にドライバー数が減少しタクシー会社は稼働しない車両を抱えているという矛盾です。訪日観光客の増加、2020年オリンピックという需要増の見込みがあるにもかかわらず、このままでは確実に担い手不足、タクシー不足が社会問題化することでしょう。にもかかわらず、ひとたびタクシー特措法という敷かれたレールの上で無意味でまとまりのない減車方法を議論することに貴重な時間が費やされています。その自らが作ってしまった間隙についてライドシェアが困っている生活者の足を守るかたちで早晩都市部でも台頭することでしょう。価格が安いとかサービスがタクシーよりもよいとか、消費者がひとたびそれを受け入れればもはやタクシーが以前までの地位に戻れることはありません。
 また運輸業全体が知恵を絞らなければならない課題と昨今注目を集めているのは労働時間問題です。どうすればより生産性を高めて今よりも少ない労働時間で同じ成果を上げることができるか、こちらも猶予ないところにきています。
 これらの問題を解決するためにはゼロからの発想を持たなければなりません。よく100の売上を120にするのは難しいが、200にする方法はある、と言われます。それは全く今までとは違うやり方でなければ達成できないから、新しい方法を考えるからだそうです。例えば貨物とタクシーの組合せ、あらゆる交通機関をシームレスに提供できるアプリ配車、オートパイロットによる無人タクシー、まさにイノベーションと言われるような新しいステージにMKも立ち続けることができるようこれからも努力してまいります。