find us on facebook  Twitter  マシュー&カロンWEB

<< MENU

MK新聞

今号の紙面

2018年(平成30年)10月1日発行 第867号

867号1面
MK新聞をPDFファイルでご覧になれます。
MK新聞平成30年10月1日付867号(13MB)
1面
拝啓 国土交通大臣 石井啓一殿
今こそ、タクシーの未来を決する分水嶺㉕
 環境の変化に対応するため
 一層の規制緩和が必要である
2面
MKスカイゲイトシャトル
  予約締切日時変更のお知らせ
書籍ランキング
3面
もっと知りたい!古典芸能
今日のdinnerはプロの味
 ~ミラノ風カツレツ
   フレッシュトマトのケッカーソース バジル風味~
BOOK 「PARIS PARIS」
4面
葉根たより22
本だけ眺めて暮らしたい<366>
5面
こんな話あんな話 MK勉強会から
観芸祭2018
 春乃流による日本舞踊 ~秋を愉しむ~
6面
海外研修レポート⑦ ~初の海外留学~
ニュイ・ブランシュKYOTO 2018
7面
空港定額タクシーエリア拡大!
8面
MKトラベル 日帰りバスツアー
9面
世相と法律 ~面倒見を条件とする贈与~
書籍ランキング
フットハットがゆく!<299>
私のひとりごと ~ドライブ~
10面
10月の運勢
グローバル・ビジネス・レポート <66>
ガーデニング ポピー(ケシ科)
11面
インフォメーション
頑張れ!!京都サンガFC
プレゼントコーナー
12面
第13回MKチャリティカップ 手に汗握る熱戦


(1面記事より)

拝啓 国土交通大臣 石井 啓一 殿
今こそ、タクシーの未来を決する分水嶺25
タクシーは公共交通機関か
問われる緊急時対応

エムケイ株式会社 代表取締役社長 青木信明


台風と地震による 一部制限にお詫び

 本年9月4日に近畿地方を中心とした台風21号の被害にあわれた方並びに9月6日の北海道胆振東部地震の被害にあわれた被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
 京阪神、札幌において事業を行っておりますMKグループでは幸い人的被害はございませんでしたが、タクシーの運行面においては配車不能や一部サービスの停止などお客様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
 近畿地方においては報道で広く知られている通り、強風でタンカーが関空連絡橋に衝突し、橋が損傷したため鉄道は止まり車両の通行制限が行われました。台風当日には関空の島内に10名近くのドライバーが取り残され、片側道路が通行不能となったことで交通量を制限するために空港定額タクシーやMKスカイゲイトシャトルを約2週間にわたり一時運休しました。
 札幌においては札幌MK本社の自家発電機を稼働させることで無線配車システムは使用可能でしたので、社員の安否確認がとれ次第、地震発生の当日の午前8時頃よりタクシー運行を再開しました。停電による影響で市内の信号のほとんどがまだ復旧しておらず警察官の誘導も大きな交差点に限られるなど安全最優先での運行を心掛けしました。地震発生から4日後からは通常営業に戻ることができました。

代替策や緊急対応の 必要性を痛感

 災害時には従業員とお客様の安全確保をしつつ公共交通機関として最大限の移動の足を提供することがタクシー会社の務めであります。札幌においては、数日間は鉄道もバスも止まったために移動の足はタクシーだけとなりました。コールセンターには多数のご注文をいただきましたが普段の半分程度の稼働数であり、停電の影響によって道内のガソリンスタンドの給油がストップしたため、当初は燃料の残量を考慮しながらの営業で、長距離のご利用をお断りせざるを得ない状況でした。
 関空連絡橋は台風後より緊急車両等の通行のみ可能としていましたが、9月7日より空港の一部再開にあわせて、営業用乗合バス・貸切バス及び身体障害者の方などバスの利用が困難な方が乗るタクシーの通行が新たに認められました。マイカーやレンタカー、一般のタクシーには引き続き通行規制が敷かれ、海上空港である関空の対岸のりんくうタウンから関空までバスによるピストン運行がなされました。その決定を受けてMKではりんくうタウンまでの定額タクシー運賃の設定を近畿運輸局に届出し、少しでも利用者の負担を減らすよう努めました。また関空の国際線の代替空港となるであろうセントレア空港への定額タクシー運賃設定も行いました。
 相次ぐ自然災害に、平時にどのような備えをするべきか事業継続計画を考え直す必要性を痛感し、従業員の安否確認の仕組みや自家発電機の設置、ドライバーの行動手順策定などさっそく取り掛かる所存です。

タクシーは公共交通機関か 取り残される現実

 関空連絡橋の通行規制についてタクシーの通行規制は9月21日に解除されました(9月26日現在、自家用車には規制があり、来年ゴールデンウィーク頃まで規制は続くとされています)が、この度の対応においてタクシーが公共交通機関としてみなされていないと感じることが散見しました。
 乗合バスが通行可能となった段階で、事業許可の種別上は区域乗合事業であるMKスカイゲイトシャトルは通行可能となって然るべきであったと考えますが、タクシー車両(ジャンボタクシー)であることから通行が認められませんでした。もちろん関空連絡橋の入口で通行車両の検問を行う警察官がスムーズに通行可能車種を見分けるためにいわゆるバス車両に限ったことには理解を示しますが、もっと他に方法があったのではと思わざるを得ません。
 またタクシーで空港まで行きたい方にりんくうタウンで降りていただくことに割り切れない思いがあることも事実です。途中下車となるとはいえ普段の空港送迎の注文数の2割程度の注文数が日々入り続けていましたので、タクシーでの移動需要は存在し続けるのです。加えて21日のタクシー通行解除に際しては連休中の決定でしたので、鉄道再開と同時にりんくうタウンからの無料シャトルバスが廃止されるという情報を得ていなければお客様には余計な電車代をかけていただくこと(知っていれば最初から鉄道を使ったのに、という状況)も起こり得ました。タクシー事業者への伝達体制についても行政・業界団体含めて今後の課題として挙げられます。
 タクシーに関するアナウンスについても統一されていなかったり、二転三転する場面があり一度はタクシー規制解除の誤報の下、受注を再開し、のちにお客様には取消のお詫びをするという、タクシー事業者もタクシー利用者も振り回される場面がありました。

タクシー事業者は 襟を正すべき

 しかしながら以上のように緊急時の対応を検討するときにタクシー及びタクシー利用者への視線が抜け落ちてしまうのは、まさにタクシーが公共交通機関であることを、社会的には認識されていないことの表れではないでしょうか。私としましてはその現実をまざまざと見せつけられた気がしてなりませんし、そのためにタクシーをご利用いただくお客様に多大なご不便をおかけしましたことを改めてお詫び申し上げます。運輸行政、警察行政、空港行政から、台数(事業者数)が多いから制御できないのでタクシーは後回しだ、と思われないように今回のことは真摯に受け止めなければなりません。
 タクシーが公共交通機関であることが社会的に認識され、緊急時対応における交通分野の一員として舞台に立てるよう襟を正して今後とも事業に邁進してまいります。