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MK新聞

今号の紙面

2017年(平成29年)10月1日発行 第855号

855号1面
MK新聞をPDFファイルでご覧になれます。
MK新聞平成29年10月1日付855号(14MB)
1面
拝啓 国土交通大臣 石井啓一殿
今こそ、タクシーの未来を決する分水嶺⑮
インバウンド戦略とのギャップの改善は国土交通省の課題である
2面
英会話"スペシャル"サロン開催
上賀茂社員寮着工へ
MKタクシー tripadvisorで2017年エクセレンス賞を取得
MK観光バス 安全性評価2ツ星を取得
イチハラヒロコアートタクシーが京都を走る
3面
もっと知りたい!古典芸能
スクリーン招待席 隠された時間
今日のdinnerはプロの味 万願寺とうがらしのピューレと冷静玉ねぎのスープ
書籍ランキング
4面
葉根たより10
5面
こんな話あんな話 MK勉強会から
MKスペシャルデー
6面
海外研修レポート⑧
7面
多数のご支援・ご協賛ありがとうございました 第12回MKチャリティカップ
8面
MKトラベル 秋ツアー
9面
世間と法律 医療におけるセカンドオピニオン
フットハットがゆく!<287>
本だけ眺めて暮らしたい<354>
10面
10月の運勢
グローバル・ビジネス・レポート <54>
ガーデニング 秋明菊
11面
インフォメーション
頑張れ!!京都サンガF.C.
プレゼントコーナー
12面
第12回MKチャリティカップ



(1面記事より)

インバウンド戦略とのギャップの改善は国土交通省の課題である

エムケイ株式会社 代表取締役社長 青木信明

経済政策への信任と タクシーの働き方改革は

本号が出る頃には衆議院が解散され政治経済あらゆる分野において新たな局面を迎えます。解散総選挙の争点のひとつとされているのが「アベノミクス」に代表される経済政策への信任です。観光産業・タクシー産業からすれば、この数年間のインバウンド需要の増加は顕著であり、そのための設備投資、人材教育投資は活発で、現在は2020年の東京オリンピックをひとつの到達点として、ますます熱量は高まっているように思います。一方でバブル時代に匹敵する有効求人倍率で、観光産業を下支えする運輸・貨物事業では深刻な人手不足となっております。今や「働き方改革」は単なる呼びかけではなく喫緊の経営課題であることに間違いありません。タクシーは長時間労働が当たり前と思われてきましたが、私も含めて経営者自身がその考え方に浸かっていたことを反省しなくてはなりません。
 そのためには出勤日数や労働時間を抑制しながら、いかにして売上を高めていくか仕事の質が問われます。タクシーの場合であれば空車での走行を減らし実車率を高める、つまりお客様に選ばれる努力をすることや、ハイグレード車両の導入、英会話や観光貸切など付加価値の高い仕事に対応できる人材育成とそのセールス活動です。一方でハンドルを握る以外の作業時間を削減すべく機械化、効率化を高め、本年度は自動日報システムの導入を予定しています。

観光庁と運輸局の矛盾 国交省は解消して

日本政府観光局(JNTO)の発表によると平成28年の訪日外国人は2400万人を超え、当初政府の掛け声であった2000万人という目標を軽々と突破しました。本年に入っても1~8月までの前年対比は約18%の増加で推移しており、このまま3000万人を突破するのではないかとみられています。そして観光と人々の移動を管轄する国土交通省は、特に観光庁を中心に国際会議や展示会や企業のインセンティブ旅行などMICEと呼ばれるビジネスイベントの招致に力を入れ、官民一体となってインバウンド需要の掘り起こしを行っています。
弊社もこの数年、伊勢志摩サミットとそれにかかる大臣会議や、世界的ブランドのイベントの送迎を担当しており、京都市MICE推進室や京都コンベンションビューローなど関係行政や公益法人との連携し、現場においてはエージェント、ホテルの方々とゲストの受け入れに日夜奮闘しております。
国を挙げてMICEを推進するなかで改善をしていただきたいことが見えてきました。外国人ゲストを送迎するハイヤーや貸切の業務とタクシーの営業圏(区域外営業の禁止)とのギャップに関係者が問題を抱えています。例えば京都を舞台にイベントが行われた場合、外国人ゲスト(あるいはそれを発注する海外企業、海外エージェントなど)にとって京都、大阪、神戸、奈良などのエリアや関西国際空港、伊丹空港など長距離移動の拠点はすべて容易に移動できる「関西」という一括りであり、数少ないハイヤー車両を関西圏のハイヤーを所有する企業からかき集めたとしても、そのなかで例えば京都ナンバーの車両は発着いずれかが京都でなければならない、大阪のホテルに宿泊するお客様を関西国際空港へ送ってはならない、といった縛りはこの上なく不便な制約を関係者に強いています。
観光庁と運輸局は同じ国土交通省の管轄下の行政機関ですので、ひとつの目的に向かって現場が動きやすいように采配を振るっていただきたいと要望します。市民の生活の足を守るタクシーと、このようなハイヤーや貸切需要とで異なる柔軟な対応をお願いいたします。

教育体制の強化でよりよきサービスを創出

このように新しい需要が起これば、必ず現場で矛盾が生じます。それをまた行政が法的見解などを整理し、現実に沿った運用ができるようして全体的な利便性を高める、この繰り返しにつきます。であれば事業者ができることといえば問題点をあげ、しかる後は粛々と自らのサービスの質を高めることに意識を向けることです。
 インバウンドへの対応を始めたとき、2020年までに英会話ドライバーを150名育成するという目標を打ち出し、海外留学制度の拡充や自己学習のためのサロン制度などを整え、即戦力となる新規採用をここ数年、進めてきました。社内資格であるESD(English Speaking Driver)ランク試験は夏と冬の年2回実施していますが、取り組み始め前におよそ30名だったものが、今回の試験で目標とする150名のようやく半数にまで到達しました。世界最大の観光口コミサイトである「トリップアドバイザー」において高い評価を受け、本年も「エクセレンス認証」を受けることができました。まだまだ春秋の繁忙期には不足する英会話ドライバーを今後もしっかりと育成し、インバウンド需要の増加に対応してまいります。
 また、京都MKではトラベルコーディネイター(観光コンシェルジュ)として一昨年より新卒採用を強化しておりますが、入社後の教育体制をより強固なものとするために約90室の新入社員寮を来春にむけて京都市北区の上賀茂に建設(設計施工:積水ハウス)する運びとなりました。これからも質の高いサービスを提供できるよう努力して参りますので今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。