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MK新聞

今号の紙面

2017年(平成29年)8月1日発行 第853号

853号1面
MK新聞をPDFファイルでご覧になれます。
MK新聞平成29年8月1日付853号(8.6MB)
1面2面
お客様に信頼されるタクシーを引き継いでいく
青木定雄 お別れ会
3面
ガーデニング 秋野菜
スクリーン招待席 牯嶺街少年殺害事件
今日のdinnerはプロの味 鱧とお野菜のゼリー寄せ
書籍ランキング
4面
こんな話あんな話 MK勉強会から
第12回MKチャリティカップ開催!
5面
世界に通じる「おもてなし」を学ぶ MK社員が海外研修へ
6面
世相と法律 スポーツと八百長
7面
本だけ眺めて暮らしたい<352>
MK御用聞き隊"外販セールス課発足"
8面
葵祭 第62代斎王代インタビュー
2017 海外研修レポート⑥
現地のドライバー事情を知る
京都MKハイヤー課 中野崇史 社員
9面
京都産業大学で弊社社長が特別講義
就業体験に臨む中学生に「挨拶の大切さ」を講義
フットハットがゆく!<285>
葉根たより<8>
10面
8月の運勢
もっと知りたい!古典芸能
グローバル・ビジネス・レポート <52>
11面
インフォメーション
頑張れ!!京都サンガF.C.
プレゼントコーナー
12面
創業者、青木定雄さんを偲んで
フリージャーナリスト 加藤勝美



(1~2面記事より)

お客様に信頼されるタクシーを引き継いでいく

青木定雄「お別れ会」

6月8日に永眠いたしました弊社創業者青木定雄の「お別れの会」を7月26日、ウェスティン都ホテル京都にて執り行いました。政財界やお取引先様など1550名もの方にご来臨賜りました。

青木定雄が残したMKセレモニー

会場満席となった式典では、黙祷(もくとう)の後、弊社グループ従業員による「MKセレモニー」を披露いたしました。このセレモニーは青木定雄が挨拶や理念を浸透させるために一つの教育の形として残したもので、現在でも全社員が日頃より唱和し身についているものです。

追悼の辞

追悼の辞は、青木定雄が生前親しくさせていただいていた、元内閣官房長官の野中廣務様より拝辞しました。

野中廣務元内閣官房長官

私が最初にあなたにお会いしたのは昭和35年、私がまだ園部町長をしていた頃でした。所用で陸運局に出向いたおり、大きな声で交渉している若い男性の姿に、誰だろうと思って尋ねると、私と話をしていたタクシー会社の社長さんが「会社を開業した青木さんという人だ」と教えてくれました。親しくあなたと知己を得たのは、それからずいぶん後になりましたが、難しい立場にありながら、政治家である私の後援会の連合会長として最後まで私を支えてくださいました。浄土宗の宗務総長であり、佛教大学の学長・理事長をされていた、故水谷幸正先生から青木さんを紹介いただきました。爾来、一緒に韓国や中国、北朝鮮などを訪れ、我が国の政治を語り合い、本当に親しく交際をしていただきました。
 他の人たちから見れば、あなたは自分の信念を仕事に活かすことに勇気をもった人であっただけに、誤解する人も多かったと思いますが、私に言わせれば、あなたは京都でタクシーのサービス向上に努力され、それが今では、タクシーの業界全体のレベルアップにつながったと考えます。  あなたがいつも言っていたのは、「空を飛ぶパイロットがあれだけ尊敬されるのに、なぜ地上のタクシーのドライバーが尊敬されないんだ。人様の命を預かるのは同じことではないか。それは、運転手の給与やサービス向上に真剣に取り組まない経営者の責任だ」。また、「苦しい時にお客様の声にどれだけ励まされたか」と感謝とともに、よくお話をされていました。
 とにかく、厳しい競争の中で、お客様を第一に、よりよいサービスを提供するという信念で、運賃、社員教育、社員住宅や社員寮の建設等、多々取り組んでこられました。早朝6時から出社し、ご自身が無線で運転手に朝の挨拶をされると聞き、経営者自ら率先して社員教育に望まれる姿は、まことに尊いものだと感心しておりました。
 一方、青木さんは、本当に家族愛のお強い方だと思いました。平成16年韓国国民勲章の無窮花章を受章され、祝賀会が開催された時に、お身体の不自由なお嬢さんと一緒に皆の前で喜びを分かち合う、その姿を目の当たりにした私は、青木さんの人間愛に感動させられました。
 あなたに厳しい意見を持つ人もいらっしゃるでしょうが、あなたの歩んでこられた道は、日本のタクシー業界の規制緩和という成果をもたらしました。
 今後もエムケイ株式会社によりよい発展がありますよう天上から見守ってやってください。そして、何よりもあなたが愛されたご家族をご加護ください。青木さん、本当に長い間、ご苦労さまでした。先立たれた多くの友人と、特に親しくさせていただいた水谷幸正先生とともに、近くおそばへ行く私にも場をあけておいてください。永年にわたる数々の友情とご厚情に感謝し、ご冥福をお祈りして、お別れの言葉といたします

お別れのことば

 続いて、お別れのことばを、京都府知事の山田啓二様と京都市長の門川大作様より拝辞しました。

門川大作京都市長

私には忘れられない思い出があります。昭和51年、東養護学校の開校に合わせてスクールバスの民間委託を検討した際、採算面や担い手不足から受託してくれる事業者がなかなかありませんでした。唯一聞いてくださったのが青木さんでした。これを実現させるためにわざわざ特定バス免許を取得され運行につなげられたのであります。初めての民間委託だったため保護者の一部には不安もありました。しかし運行が開始されるとその不安は瞬く間に解消され信頼へと変わりました。スタッフの皆様の気持ちのよい挨拶、丁寧な対応やきめ細やかな心配りに、保護者をはじめとする関係者の評価も一気に高まったのであります。
当時私は教育委員会で仕事をしており、その様子を目のあたりにし感激したのを今も忘れません。以来、現在に至るまで京都市政の、また京都の街づくりのあらゆる場面でお力添えをいただいております。
京都のおもてなしはお迎えした国内外の多くのお客様から高い評価をいただくようになりました。特に京都のタクシーが全体として高い評価を得ているのは嬉しい限りであり、これらはMKの青木さんの率先垂範された取り組みの成果であり、これからも豊富な知識と心のこもったおもてなしで国際文化観光都市京都の発展に青木信明社長はじめMKグループの皆さんが青木定雄さんの志をしっかりと引き継がれご貢献いただけると確信しております。

謝辞

式典の最後に、お別れの会委員長であるエムケイ株式会社代表取締役社長・青木信明より、特に父としての青木定雄を振り返りながら、MKをお客様に本当に必要とされる企業グループにしていくとの決意を込めて謝辞を申し上げました。

青木信明

先程より公私の「公」の部分で非常に多くお褒めいただきましたので、私からは「私」の部分、父親としての部分、おじいちゃんとしての部分を申し上げます。思い返すと子どもの頃、物心ついてから父親が家にいた記憶があまりございません。学校の父親参観日は一回だけ来た記憶があります。家族旅行も何回か行った記憶はあるのですがおぼろげです。もちろん父は遊んでいたわけではなく、朝から晩まで仕事していたのだと思います。私が結婚して孫が生まれても、厳格で仕事一本槍の父が「孫を猫かわいがりする」姿はあまり見たことがありませんでした。
 ところが亡くなってから妻の話を聞いていると、週に2、3回必ず夕方に電話がかかってきて、孫をつれて鴨川で鳩に餌をまいて一緒に遊んでいたそうです。父が亡くなって初めてその事実を知りびっくりしました。父のそういう姿を見たことがなかったので、ある部分で感激しましたし、「ああ父も父であり、そしておじいちゃんやった」とつくづく思った次第でございます。
 14年前の平成15年に私は社長を引き継ぎました。その数年前から父はタクシー業から信用組合の経営に携わり、次第にそちらに専念するようになりました。ある部分で言うと目の上のたんこぶがいなくなったと、その当時は非常にありがたいと思ったものですが、しかし何だかんだと言っても頼りにしていました。同居していた当時は1週間に1、2回は色んなことを相談したり、怒られたりもしました。十数年前に脳梗塞で倒れてからは、父は大阪の信用組合の隣のマンションに引っ越し、私どもは毎週末大阪まで訪問したというか、呼び出されていたという事実もございました。
 6月8日に亡くなりましたが、この半年間は壮絶な闘病生活でしたので相談することもなかったのですが、やはり存在が亡くなってしまった、存在の大きさを私も親族もひしひしと感じています。
 創業者である父は、経営者の先輩として恩師と言っても過言ではありませんが、その恩師に「三日坊主になるな」とよく言われました。父の座右の銘は「継続は力」。「とりあえず続けることが大事なんだ。一回言ってダメなら十回言いなさい。それでもダメなら百回言いなさい。それでもダメなら千回言いなさい」と。「いつまで言い続ければいいのですか」と聞くと、「未来永劫生きている限り言い続けなさい」。それを父は実践しており、それをまた私は間近で見ておりました。言われるうっとうしさはありますが、言う方の勇気はもっと大きなものがございます。
 また、「親の財産をあてにするな。親が流した汗と油まみれになった姿を引き継ぎなさい」とずっと言われてきました。今考えるとそれはできておりません。今後私たちはMKという財産を大きくするということではなく、京都市民の皆様、日本国民の皆様から本当に必要と思っていただける存在に育成していきたいと思います。従業員4500人、家族を含めると1万3000人。MKで働いている、または過去に働いていたと胸を張って言ってもらえるように。さらに青木定雄の後継者として胸を張って生きていけるように私ども頑張っていきますので、皆様におかれましては今まで以上にご指導ご鞭撻を頂戴できればありがたく存じます。